意地悪なアイツ【完】



【恋占い】と書いてある石が
手前と奥に1つずつあった。


既に愛美は占いをやり終えたらしく
悔しそうな顔をして石を見つめていた。


『愛美どーしたの?』

ハっとした表情をしたかと思うと
今度は一瞬にして悲しい顔になる…

「ゆい~っ!」

愛美は甘えた声で私に抱きついてきた。


「私たどり着けなかったぁ」

眉を下げ、口を尖らせて言う。

『たどり着けなかったって?』



愛美の説明だと

10m位離れた2つの石を、
目を閉じて一方の石から反対側の石まで無事にたどり着くと
恋の願いが叶うと言われているらしい。



『へぇーそうなんだ』

私は興味がなさそうに言った。


実際、いまは興味がない…
だってトキメキすら感じないんだから!!!


でも愛美はやる気満々みたいで

「唯っそこに立って」

と石を指した。


石の横に立たされる私と
興味深々に私の顔を覗き込む愛美。