意地悪なアイツ【完】




「「ただいまー!!!」」


勢いよくドアを開けて帰ってきた愛美と龍。


「ビックリしただろー」

いつものように笑う健人


また態度が違う

優しくなってる

まるで別人みたい…。




帰り道


太陽が傾きオレンジ色に染まる空。

あたし達の横を走っていくランドセルを背負った小学生たち

そんな微笑ましい光景を見ながら
健人が行きたいと言っていた所に二人で向かっていた。



『ねぇどこに行くの?』

「さーな」


こう言って健人はさっきから行き先を教えてくれない。


『もー教えてくれないなら帰る』

「ならこの人質は返さねーぞ?笑」


あたしの携帯を
チラチラと勝ち誇った顔で見せる。



あっ。
おもいっきり忘れていた。

あたしは携帯を返してもらう為について来たんだった。