意地悪なアイツ【完】



「お前ら遅いぞ~
そんなに先生とHLがしたくないのか~?」


教室に入ると冗談混じりの先生の声が聞こえた。


「先生のHLなげーから嫌だあああぁぁ!」


なんえ龍がふざけて言う。
するとクラスの雰囲気が和んだようにも思えた。


目が見えなくなってから、
人一倍に空気や雰囲気に敏感になった私。

逆に目が見えなくなってから
色々学んだことがある。


いつも何気なく聞いていた音。

普段そんなに気にもしないから
流して聞いていたけど、

耳を澄ませて聞いたらこんなにも
違ったんだって事を発見したんだ。