意地悪なアイツ【完】



『大丈夫だよ。
家で階段登る練習ちゃんとしたから!』


親指を立て愛美に見せる。


「そっか!
なら私は横にいるね」


そう言うと愛美は私の手を手すりに置く。


よしっ!
私は小さな気合いを入れて一歩足を踏み出す。


思いの外スラスラと登ってしまって
あっという間に二階に上がってしまった。


やっぱり階段って上がるより降りる方が
怖いんだな~

体育館行くときなんて何分かかっただろう…(笑)


「おいっ唯~」


後ろから聞こえる私の大好きな人の声。

あの人の声が聞こえたら
私の頭についているアンテナが

ビビビッて知らせてくれる!


『健人っ!』


振り返る…

あっ健人がいつもつけてる香水だ!


匂いで探すことだってできるんだから!!!

って、あたし犬みたい(笑)