意地悪なアイツ【完】



「よし、2組~体育館入るぞ~」


先生の掛け声と共に前から順に
一人…二人…と体育館に入っていく


あっ次は俺の番だ。

体育館の中へはいる…


吹奏楽が演奏する音楽と大勢からの拍手。

俺は自分の席に辿りつき着席した。


回りではすでに泣いている女子や
思い出に浸っている人

振り返ると俺の後ろには健人が。


バチっと目が合うと健人は微笑み


「ほらっ始まるから前向けよ」


なんて照れくさそうに言った。


しぶしぶ前を向く…

キョロキョロと見回してると
人と人のすき間からちょうど愛美が見えることに気づいた


んっ?
なんか肩が震えてる…?


愛美はポケットからハンカチを取り出すと
自分の頬へとあてた。

それを見て、なんだかホッとする俺の心。

胸を撫で下ろしていると…



「一同起立っ」

教頭先生の始まりのあいさつで
卒業式は始まった。