意地悪なアイツ【完】



「とりあえず山田の所に行こっか」


山田は同じクラスのサッカー部。

家が衣類関係の仕事をしていて文化祭で使う衣装の事について相談しようと思っていた。


サッカー部は外で部活している。
だから靴に履き替えようと靴箱に向かっていると

空からポツ…ポツ…と雨が降ってきた。



『雨だ…』

あたし傘持ってきてない。

『傘持ってくるね!』

教室に傘があることを思い出した私は
走って教室に戻った。



ザーザーと外から聞こえる雨の音。

雨の中でも部活をしている野球部の声。

そして、私が走る音。



階段をかけあがり角を曲がる…


あれ…?
私のクラスの前に女の子が二人いる。


一人の女の子が顔を真っ赤にして一生懸命何か喋っている。

もう一人の女の子は口をパクパクさせながら後ろで何か言っている。

雨の音が大きすぎて聞こえない…


だけど私はとっさに
あそこに行っちゃいけないと思った。