意地悪なアイツ【完】



懐かしさに浸っていると、
今度はクスッと笑いだす店員さん。


『俺なんかおかしなことしましたか?笑』


「あっいえ…

あの子もこの曲を聞いたときに
あなたと同じ表情をしてて…

それがなんだか面白くて、
つい笑っちゃいました!!」


子供のように笑う無邪気な笑顔。
揺れる栗色の髪の毛。


「二人ってお似合いですよね♪」


頬に手を当てて言ったその言葉に
ドキッと心臓が波を打った。


『そーですか?
喧嘩ばっかりですけど…』


「喧嘩するほど仲が良いって
言うじゃないですか♪

あっそんなことは置いといて
今日はお買い物でも…?」


『いや、えっとー…』


俺は気まずそうに自分の手元を見た。
店員さんの目線も俺と同じところを向く。


『…』

「…」