意地悪なアイツ【完】



「そうだよ

金ないからってずっと節約してたんだよ

昼にご飯食べてない時あったじゃん


唯はダイエットーなんて言ってたけど
本当は健人の誕生日プレゼントを買うために

昼飯代とか削ってたんだ

アイツなりに頑張ってたんだよ」


龍は地べたに置いていた箱を持ち上げ、
包んでいる紙を一枚一枚剥いでいった。


そして、紙が全部剥がれた時
俺は時が止まったように驚きで体が動かなかった。


『それって…』


「そーだよ

あのとき健人が欲しいって
言っていたドクロだよ

まぁ残念ながら唯がゴミ箱に捨てたから
割れてるけどな~」


ドクロはかろうじて割れてはいないけど
ハートが綺麗に真っ二つになっていた。


心がチクチクと痛む。

まるでハートの欠片が
俺の心をつついているみたいに…


『俺、また唯に酷いことを…




なぁそれ俺にくれねーか?』