意地悪なアイツ【完】



俺たちが向かったのは屋上。


屋上に龍と二人で来るのも
2ヶ月ぶりくらいだっけ。


もうそんなに経ったんだな…


俺たちは屋上につくと
立ったまま向かい合った。


最近は晴れの日々が続いていたのに
今日はあいにくの曇り

湿気のせいかなんとなく空気が重たい。


「自分のやってる事分かってるのか?」


先に口を開いたのは龍。

右手に持っていた箱を地べたに置き、
その手をポケットの中へと突っ込む。


『分かってるよ』


「じゃあ何であんな言い方したんだよ
唯が怒るって分かってただろ」


『あぁ分かってたよ

でも何か分かんねぇけど
唯がいると調子が狂うんだよ』


俺の気持ちが唯へと吸い込まれるように、


遠くの方に見える飛行機が
雲の中へと吸い込まれていった。