意地悪なアイツ【完】



~健人 side~



自分の誕生日を忘れるはずがない。
しっかり覚えている。


机の中にあるお菓子も
気付いていなかった訳じゃない

ただの照れ隠しだ。

でも素直になることができない…


教室から出ていく唯。
あとを追いかけて愛美も出ていった。


こんな風になるはずじゃなかったのに
何をやっているんだ、俺は…



「おい、健人」


頭上から降ってきた言葉に俺は頭をあげる。


「ちょっとついて来い」


顔を上げると久々にキレている龍。

普段、優しい分怒ると怖い。


龍はさっき唯がゴミ箱に捨てたものを
取り出して教室から出ていった。


そして俺も龍に続いて教室をあとにする