意地悪なアイツ【完】



俺達は黙々と塗り替えをしていた。


『…』

「……」



すると窓の外から
ポツ…ポツ…と音が聞こえてきた。

雨だ。


「雨、降ってきたな」

『うん…』


そんな話をしていると、
突然俺はこの前から気になっていた事を思い出した。


『健人さ、最近楽しそうだよな』


「いきなりどうしたんだよ(笑)」

健人は笑っているけど
一瞬ビックリした表情を見せた。



『いやー今までは、
一緒にいる女の愚痴とか言ってたのに
唯と愛美の愚痴は言わないからさ』


俺は穏やかな口調で語りかけた。


「あー(笑)
何かアイツらは他の女と違うんだよ(笑)」

他の女と違う…?

「唯と愛美は本当にダチって感じかな…
それに…」



「健人くん!!!」

他のクラスの女子が教室のドアから
顔を覗かせるように呼んだ。


「なに?」

冷たくいい放つ健人。

いつもなら優しいのにどうしたんだろう…


「話したい事があるから
後で中庭に来てくれる?」


彼女は顔を真っ赤にし微笑みながら言った。


「分かった」