意地悪なアイツ【完】




「お待たせしました~」


店の奥から戻ってきた店員さんの手には
この前見たドクロが乗っている

やっぱりいつみてもこのドクロは
お店に馴染めていない


『ありがとうございます~これです♪』


「かしこましました
それでは一万五千円になります」


小学生の頃によく聞いていた
音楽が店内に流れる。


私はこの1ヶ月間、
頑張って貯めたお金をそっと台に置いた。


なぜか分からないけど少し汗ばんでいる手

手放したくないと思う気持ち


「ちょうどお預かりします
ありがとうございました~」


チェック柄の紙に包まれた
ハートのドクロを持って

あたし達は雑貨屋さんを出た。