意地悪なアイツ【完】



私たち高校生からした
一万五千円はかなりの大金だ。

健人があれほどビックリするのも分かる。


さすがにこれは買えないよ…


すると健人は何事もなかったかのように

そ~っとドクロの置物を元の位置に戻していた。



その行動がおかしくて
一人クスクス笑っていると

健人が私に気付いてしまってた。


「おい、チビ。 何笑ってんだよ」


健人は最近あたしの事をチビと呼ぶ。

四人の中で一番小さいからチビらしい。


確かに一番小さいし、
クラスで背の順に並んだら前から数えた方が断然早い。


でも、だからって
こう毎日チビと言われると腹が立つ。


『なによ…』


「チビは牛乳でも飲んでろ」


大きな手が私の頭に乗っかり、
ゆらゆらと揺さぶったあと外へと出ていった。