意地悪なアイツ【完】



次の日の朝
いつも迎えにくる唯は私を迎えに来なかった。


だから私は昨日と同じように
一人で登校し教室へ上がる。


すると、そこには居ないと思っていた唯が席に座っていた。

黒板をじっと見つめて微動だにしない



『唯、おはよう』


そう私が挨拶すると
唯は黒板から私の方へと顔を向け目を細めながら言った。


「愛美…だよね? おはよう」



えっ…?

それってどういう意味?


まさか、もう見えてないの!?
そんなに早く病気が進行しているの?


『ゆいっ…見えないの?』


「見えるんだけどさ
目の前がかすんじゃって…

視力も一気に落ちちゃったみたいだし…」


私は泣きそうになりながらも
必死で堪え、笑顔を見せた。