意地悪なアイツ【完】



今は簡単に別れるなんて言っているけど
本当は別れたくない

ずっと一緒にいたい

だけど、こんな私と付き合っていたら
健人が可哀想だよ…


そんな事を考えていると
今まで健人と過ごしてきた日々が

走馬灯のように次々と溢れでてきて…

私は涙を流した。



『どうして…
どうして私なの?

せっかく幸せを手に入れたのに…
どうして神様はこんなに意地悪なの?』



こんな時だけ

意地悪と神様を悪く言うあたしは
どんなに卑怯者だろうか…



愛美は私の背中をさすり、顔をしかめている。
まるで“ごめんね”と言っているようだ。



こんな状況にあたしは虚しくなり、
家に帰ることにした。

『愛美、話し聞いてくれてありがとうね』