意地悪なアイツ【完】



「唯のためなんだよ」

そう聞こえた。



密かに唯に想いを寄せていた俺は、

聞かずにはいられないと思って
立ち去ることができなかった。



「唯のためったどういうことだよ」

いつも、オチャらけている龍が
怒りに満ちた声を出してそう言う



「俺は、唯を守るために別れたんだよっ!


可奈から言われたんだ。


唯と付き合っていたら、
もっと酷い嫌がらせをするからって…

別れたら嫌がらせもしないし
仲良くするって…


だから、嫌いになったんじゃない。
アイツを守るために別れたんだ!!」


「もう勝手にしろ…」


龍は俺と反対側のドアから出ていった。


ーーー