意地悪なアイツ【完】



俺はそんな唯をみて、
ふつふつと怒りが沸いてきた。

唯に対してではない

アイツだ


『ゆい…』

「なに? 」


『ちょっと一人でここで待っててくれるか? 』

「うん、分かった 」



俺は部室を飛び出した。

ある場所へ向かって…
息つぎができない程の全力疾走をして



俺がちょうど校舎に入った頃、
一時間目の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。


ざわざわとなる周りを無視して
俺は、アイツがいる教室のドアを
怒りに任せて思いっきり開けた。



バタンッ


もはやドアを開ける音ではなく、
何かが落ちたような…

そんな凄い音を出してしまった。