意地悪なアイツ【完】



今は6時間目で、理科の授業。
あと五分も経てば理科の授業も終わる。


さっきの体育の授業の時、
散々酷いことをされたけど更衣室にいるときは何もなかった。

逆に何もされない方が怖い
そう思う私は重症なのかも…



「今日の授業はここまで、終わります」

「きりーつ、きょうつけー、れいっ」

『「「ありがとうございました」」』



やっと授業後が終わった…

私はさっさと帰る準備をした。
愛美は親が迎えに来て先に帰ったらしい

だから、久々の一人での下校。


教室を出ようとしたとき、

「ちょっと待って」

健人から呼び止められた。


「一人で帰るの?」

『うん…愛美いないからね』

「じゃあ久々に二人で帰ろうよ」


健人からの誘いに胸が高鳴った。

あっでも…


『龍は?』

「あーアイツは先生からの呼び出し
多分、雑用だろ(笑)」

『あ~なるほどね(笑)』

「おう…じゃあ帰るぞ」

『うん』


健人は私の手を握った。

その手はすごく温かくて
私の心を落ち着かせてくれる
魔法の手みたいだった…