意地悪なアイツ【完】





「あー…」

『何か知らない?』

「うん、知らない」


可奈の返事はどこか冷たかった。

これ以上足を踏み入れてはいけないような
そんな独特の雰囲気が出ている


それでも私は負けじと
色々質問をしようとした。


『あっじゃあさ、あの「うぜーんだよ」



えっ…?
今、うぜーんだよって…


「しつこいんだよ

調子のんな、まじウザイ」


可奈は豹変して…
私が知っている可奈ではなくて…


「お前、健人と付き合ってから
調子のってるでしょ。

本当に痛い目みるよ?」


ニッコリと口だけは微笑んでいるけど
目は笑っていない


「それじゃあーね」


そう言うと可奈たちはトイレから去っていった。

私は茫然とその場に立ち尽くし
瞳から大粒の涙を流した。