意地悪なアイツ【完】




『龍と健人はどこに行ったの?』

そう愛美に聞いたら、

「俺達がどうかした?」

と、後ろから健人が顔を覗かせた。



『いっいきなり来ないでよ
びっくりするじゃん!!』

「はぁ~?
呼んだのはお前だろー」


ドキッ


『えっと…いや…そのー』

あたふたする私を見て、
クスクスと笑う健人。


キッ!!と、健人を怒った目で見ると
健人はポンポンと私の頭を撫でて
龍と一緒に教室に入っていってしまった。



あれ…?

クラスのみんなの態度と表情、
今さっきと全然違う…

いつも通りっていうか
今さっきの視線がなくなったっていうか…
健人と龍が来たから…?





その日は、何事もなく一日が終わった。

やっぱり今日あったことは
私の勘違いなんだと思った。

正確にはそう思っていようと決めたんだ。


でも、その思いは虚しくも



崩れてしまう…。