意地悪なアイツ【完】



「あの子…
唯ちゃんの家に泊まってないの…?」

震えるおばさんの声に、
唯は首を横に振った。



『どうゆう事ですか?』


「一週間前にあの子から
唯ちゃんの家に泊まるからしばらく帰らないって連絡が…」


『あっそういえば、
クラスの友達の家に泊まってるって
学校で言ってましたよ』


とっさに俺は嘘をついた…
きっとおばさんはこの嘘に気付いてるだろう。

それでも、

「そうなの?安心した」
と、愛美に似た笑顔で答えた。



愛美の家を後にした俺達は、
一言も会話を交わさず学校に向かった。

教室に上がるとまだ誰も来ていない


あれ?

でもベランダに1人、たそがれている
見たことのない女の子がいる