意地悪なアイツ【完】



『えっなになになに!?』

「はいはい落ち着いて、愛美ちゃん(笑)
目を閉じて?」


耳元でそう言われると私から手が離れた。
私はお兄さんの手を握りそっと目を閉じる。



タンッ…タンッ…タンッ…

お兄さんに連れて行かれながら階段を登る。



「開けていーよ」

私はゆっくりと目を開ける…

そこには宝石のようにキラキラと輝く
光が一面に広がっていた…



『うわぁ…綺麗!』

生まれて初めて見る夜景…
テレビで見るのと全然違う。

そんな感動に浸っていると



「愛美ちゃんと来たかったんだ」

横を向くといつもと違う
真剣な顔をしたお兄さんがいた。

私が知ってるお兄さんは
いつもニコニコしているから
何か違和感がある…


「今から大事な話をするから聞いてね…」

私は大きく頷いた。