意地悪なアイツ【完】




「お前が俺を避けてる理由は分かってる」

健人のその言葉を聞いた瞬間、
私はあの光景が蘇った。


「でも何で避ける意味があんだよ…」

だんだん強くなる声に
私の目には涙が溜まっていく。



少し沈黙があった後、低く弱々しい声で
「教えてほしい…」と健人が言った。


私が健人を避けてる意味…。


もし、その意味を言ったら絶対あたし達の関係は壊れる。



嫌だと思う気持ちと
話さなきゃいけないと思う気持ちが

私の中でグルグルと駆け巡った。


どうしよう…どうしよう…

でも、そんな考える暇はもうない…



私は意を決して健人の方を向いた。


もう、
どうにでもなってしまえぇぇぇ!