侑馬が沙奈ちゃんに告白されて一週間。



沙奈ちゃんはもうあれっきり、侑馬に近づいていない。


会ったら挨拶するくらいかもしれない。





驚くほどの変わりよう。


沙奈ちゃんはわたしのことも嫌ってないと言い出した。






どうなってるのよ。




侑馬「おれんちこねぇ?


きょーだいたち紹介したい」


え?


初音「い、いいの?

お母さんとかは?」



侑馬「母さんなら仕事だしw
夜勤なんだ。

忙しい人なんだよ。
父さんも帰り遅いし」



そうなんだ。



兄弟か、


たしか三男四女の七人だよね?


よし、ならば!



初音「名前、当てて見てもいいかな?」



侑馬は案の定、驚いた顔をしていた。


これでも私は暗記力いいから。

後夜祭のとき屋上で聞いた兄弟たちの名前。

まだちょっと覚えているからきっと当てれるかもしれない。