ー帰り道ー

…ぁぁ。
俺、今なんで侑馬にあんなこと言ったんだ…。

翔「幸せにしてやって?とかw

そんなん俺がしたいよ…ボケ」


俺は無力だなー。
これくらいしか言えないなんて。


俺だって、

大高に振り向いて欲しいし、
好きって言ってもらいたい。

中学から好きなのに…


俺は侑馬を超えてるのに…なんで…。



あんなことしか言えないんだなぁって、今後悔してる、俺…誰だよ。

城田翔だ。



もーやだ、俺、侑馬の立場が良かったな


翔「って、俺どんだけ大高のこと好きなんだよ(笑)」


こんなこと一人で言って、いつもの帰り道を歩く。


さっきの電話で言ってたことはすべて嘘じゃない。
本心で思ってること。

悩んでたのも、幸せになってほしいのも、すべて本心…な、はずなんだけど…



やっぱり諦められない。

だから心の中ではまだ大高を好きでいよう。