そこで私はすっかり忘れてたことを思い出した。


「不良君!!」


ヒロが驚いた顔をする。

「不良君…?」

さっきまで私のそばにいた男。



「……じゃなくて…、藤原君!!藤原 陸!!」

教室中を見渡してもアイツは居ない。


「え、陸が、ここに居たのか?」