だけど、そんなことを言ったら…日向の両親は……。



自分の大事な一人娘の誕生日は、祝いたいだろうな。



「―……はぁ…。」


陸には返事をせずに、一人でため息。



窓の前に立つ陸は、日向の家の方を見ながら


「お前が祝ってやんねーなら、俺がやるよ。」


ニヤッと笑って、部屋を出ていった。


人の気も知らねーで。