校舎裏の木の下で、私はヒロの隣に座っている。


あれから、全くヒロは喋らない。


「ヒロ…怒ってる?」


おそるおそる聞いてみる。


「あ?」


あ、怒ってる…。


「ご、ごめんなさ…」


「―…別に日向には怒ってないから。」