そのうち、その男子はバス停の屋根の下に入ってきて、ベンチに私が座って居るのを一瞥すると、座らずに柱に寄りかかってスマホをいじり始めた。

彼の鋭い視線に思わずぎくりとしてしまった。

(……目つき、悪いよ)