月曜日の朝7時半にバス停でバスを待っているのは、このあたりでは学生だけだ。


"友達"からのメールを返信しながら、私は大きな欠伸をした。

屋根の下のベンチに腰かけてケータイをいじっていたけれど、顔をあげてくるっと周りを見回す。
がらんとした朝のバス停に、向こうから歩いてくる人がいた。

茶色っぽい髪にメタルフレームの眼鏡、背は・・・横にいるわけではないのでよくわからない。

けど着ているのは私の学校の男子制服。
ネクタイの色は青だから私と同じ2年生…。

・・・大人っぽいなぁ。

うつむき加減に歩いているので顔はよく見えないけど、

・・・なんというか、纏う空気が普通の___同級生たちとは違う感じだ。
どことなく、影があるような、近寄りがたい雰囲気の____



ちょっと気になるような・・・

令央は、そんな男の子だったんだね。