あと、こんな風に毎日毎日雑用押し付けられるのも、いいかげんウンザリ。


目の前の”友達”たちをちらりと見やる。
……私はあんたらの召使じゃありませんっての。


いつも、そう思う。
いつも、そう言ってやりたくなる。

けど、私は。


「えぇ~またぁ?」

口をついて出そうになる言葉を押し込めて、にこりと笑みを見せる。


「いいじゃーん!うちら友達でしょー?」

ふ ざ け ん な

友達だなんて、露ほども思ってないくせに。
ただ私が、言うこときくから。逆らわないから。
いいように使ってるだけでしょうよ。

現に、今だって。


けど、私は。


「……しょうがないなぁ。今日だけだよ」


最後のひとことが、効果のかけらもないって、分かってる。
でもそれが、私の精一杯の抵抗だから。

それ以上何も言えない、弱い私の。
精一杯だから。