翼SIDE 何なんだよ、奈美の奴。 俺は奈美を睨んだ。 なんで苛められて平気な顔してるんだよ。 ツラいなら、ツラいくらい言えばいいのに。 なんで誰も頼らねぇんだよ。 「これ、消えるかなー」 奈美が筆箱をあさりながら。 「あ、よかったー。消える消える」 …。