そして



「君可愛いねー?」

「へっ!?」

「遊ばない?」

男の子は可愛い女の子
の肩に手をおいた。



「や、やめてくださいぃ〜(泣)

私、男の子なんて大嫌いなんです!!」



佐々木 陽向 (15)


数年の時を越えて

立派な
極度の男の子嫌いな泣き虫に
成長しました。




「ちょっと!!
陽向から離れなさいよ!」

「春奈ちゃ〜ん(泣)」


春奈は男を力ずくで
追い払った。

「大丈夫!?ひなたん!」

「なんか話しかけられたよぉ〜。
夏奈ちゃ〜ん(泣)」

「こら〜!泣かないのっ」

号泣している陽向に
春奈は勝を入れた。

ピタッ
「はいっ!ありがとっ」
ニコッ

すると、涙はピタリと
止まり、花のような笑顔が
かえってきた。



「あんたは泣き虫と
男嫌い治したら完璧
なのにね...。」


「だね。もったいない...」

春奈と夏奈が
呆れながら呟いた。