俺がいろんな意味で
ぽけっとしていると...


「ひとつ頼みが
あるんですが...。

このことは...皆さんには
黙っておいて
もらえませんか。
せめて、テストの補修期間までは」


陽向は控えめに
俺に言ってきた。



つか、こいつ
よく見なくても
超可愛いじゃん!?
(再確認(笑))


だてに奏太の妹
じゃねーみたい。



俺は陽向のお願いを
利用することに決めた。

なぜか興味が
わいたんだ。

奏太の妹、陽向に...。

このままで
終わらせたくなかった。


離したくなかった。


「俺の女な?」


そう言った。


嫌がる陽向を無理やり
納得させた。



よく考えたら
俺はこの時にもう陽向に
惚れてたんだと思う。


彼女の泣き虫な所も
兄思いな所も
色素の薄い茶色の
ふわふわの髪の毛も
全てに魅せられていたんだ。





でも、気付かなかった
陽向にはあんなトラウマが
ある事を....。
奏太がついた嘘の理由を。