バレた...のか?
まぁ、いっか。
言ってこないし。
「あの...ひとつ頼みが
あるんですが...。」
私は次の話をしようと
話を切り替えた。
やっと正気に戻ったのか
春くんが反応してくれた。
「このこと...皆さんに
黙っていてもらえませんか?
せめてテストの補修期間が
終わるまでは...」
悩んだ後に春くんは
嫌な笑みを浮かべた。
や、ヤバいかも...。
「はっ....。面白い。
いーぜ。ただしこっちにも条件
がある!」
やっぱり....
この人、性格がどことなく
奏太に似ている...。
ただで言うことを聞いて
くれるはずがない。
私はイヤイヤながら
条件を聞いてみることにした 。
「わかりました....。
なんでしょうか...?」
「この男子校に入る間
俺の女になること。」
はぁ...?
今なんて言った?
なんか、凄いことを
言ったような。
「今、なんて...」
春くんはニコッと笑った。
「今日から、お前は
俺の女だ!」
「いやですぅ(泣)!
わ、私...男の子なんて
大嫌いなんです!(泣)」
やだっ!やだ、やだ×100
「じゃ、俺がその男嫌い
直してやるよ?
言っとくけど、お前に
拒否権はねーぞ?
拒否ったら奏太が怒るぞー?」
「いやぁぁあぁ(泣)」
私は頷くしか
ありませんでした(泣)
神様、あんまりです...
奏太のわがままを
聞いてあげた(半ば無理やり)
私にこんな、こんな
仕打ちをするなんて(泣)
佐々木陽向、15歳
人生で初めて世界で一番
大嫌いな男の子と
付き合うことに
なりました...(泣)
その子は私の
ファーストキスの
相手なので
しょうか..?(泣)
