「あ、あの〜....」

「お前....」


「はい...。」

私は小さく返事をし
捕まれている右手を離した。


やっぱり
命の恩人でも慣れない。


それぐらい強いトラウマを
持っていることを再確認
させられる。



「お前さ、奏太じゃ
ねーだろ?」


ん ?

あはははは(笑)

なんか幻聴が聞こえた
ような....。


「てか、女だろ?
お前」


「へっ!?

なななな何言ってるんですか!?」


幻聴じゃない!!
この人気付いてる!


「嘘つくな。お前...誰だ?」


もう....いーや。

全部奏太が悪い!


私は白状することにした。


「私は...佐々木陽向。
奏太の双子の妹です...。」


「はぁ!?あいつ妹はいないって
言ってたぞっ!?

弟がいるってだけ...」


えっ....

奏太様なんでそんな嘘を
言ったんですかっ!?


「弟はいません。
......奏太の嘘です(泣)」


私は奏太の変装を解いた。

キスの相手だって
バレるぅ...(泣)


そう思って春くんを
見ると...


春くんは驚きのあまり
口が開きっぱなしになっていた。

バレたーー!?Σ(泣)