双子の恋バナ




----雨音女子高等学校


「うんまぁ〜!!」

俺は陽向にそんな事が
起きていると知らず
呑気に学食でパフェを
たべていた。


「珍しいわね〜...。

いつもなら
そんなに食べないのに」

「うん...。
いつもなら、スパゲッティー
半分ぐらいしか食べないのに。

もう3品目だよ...?」


陽向の友達の春奈と夏奈は
びっくりしたみたいに
俺の食いっぷりを眺めていた。



あいつ、そんな量しか
昼飯食わねーのか!?

だから
あんなチビのまんま
なんだよ...。
(何故か自慢気...。)


そんな偉そうな口をきく
奏太くんですが実際身長差は
わずか1㎝です...。
どんぐりの背比べ
というやつですね....。



それにしても
女の子ばっかりだぁ☆


「やっぱ、女子高って
いいなぁ〜!!」

自分が女子のフリをしている事
を忘れ幸せに浸っていた。



ひなも楽しくやってかな〜?

一応、逆ハー状態だしっ
あいつも異性の良さに
気付くだろ〜

俺より遊び激しく
なったりしてっ(笑)

なんて
優しいんだ...。
この俺様わぁぁ!!
※バカです。



「何あれ?撮影中?」

春奈が言った。


「本当だねっ!確か...。
あれは...A組の神崎 美冬さん
だよ!!」

夏奈が説明を加える。



神崎 美冬....。

雑誌やテレビに引っ張りだこ
らしい雨音の理事長の娘。


通称....

「美冬ちゃ〜ん!!」


女子の呼びかけに対し
天使のような笑顔を
返す....。

ニコッ...


(((可愛いぃ〜)))



雨音の
第一のマドンナ...。



まぁ
あんな笑顔見せられたら
男もときめいちまうよな...。