俺は馬鹿だ! 結局は金持ちだからってだけで一緒のグループに入れてくれてた事にも気づかないなんて… 「…薊」 俺を探しに来たらしい丁嵐が隣に黙って座った 「…丁嵐…俺は馬鹿だ…お前に言われた時に気づけば良かったのに」 体育座りをしたまま蹲る俺に丁嵐は何も言わなかった ただ黙って俺が泣き止むまで隣に座っていてくれた 「…俺これから気をつけるよ友達作る時」 そう言ったら丁嵐は「うん」と静かに微笑みながら頷いてくれた 「頼みがあるんだ丁嵐…」