「めんどくさいって顔してるね詠」 蔭平が詠に話しかけた 「めんどくさいって言うか…何になりたいとか特にないからさ」 「剣道しか考えた事なかったし」と詠はプリントを閉まった 「確かに俺も将来の事なんて考えた事一度もなかったなぁ」 苦笑いする蔭平 「とりあえず今は夏の大会だけしか考えられないよ」 呟く詠を横目でチラリと見た蔭平は「そうだよね」とクスッと笑った