「俺を信じてくれるか?」と詠は真っ直ぐ華宮を見た 華宮は「…今更何を言い出すかと思えば…」 「あなただから信じていられるんです」 「詠さん」と華宮は詠に笑みを見せた 2人は顔を見合わせて「あははっ」と笑った 「最高の1年にしようぜ華宮!」 「はい!」 その瞬間柔らかな風が吹いた 桜の花びらが舞う中確かに聞こえた始まりの音 詠と華宮は昇降口を後にしてクラス表の張ってある校舎へと歩いて行った