どんなに暗闇に埋れてしまおうが必ず誰かが手を差し伸べてくれる それが俺達の剣道だと高笠先輩に教えられた そこに輝りがある限り俺達は何処までも強くなれるんだって枳殻剣道部に入って初めて知った 俺…剣道続けて来て良かったな… 詠は一瞬目を瞑った ここまで来るのに本当にたくさんの事があった それでもひとつひとつの出来事が俺にとって最高で大切な出来事だった事はこの先もずっと変わらない そんな事を思い出しながら詠は目を開けて花火を見た