「あれ?帰んの?」 立ち上がった香賀を見て尋ねた詠 「お前にお客さん来たみたいだからな」 「客?」と首を傾げる詠の背中をトントンと誰かが叩いた 「ここに居たんですね詠さん」 「華宮!どうかしたのか?」 隣に座る華宮を見た詠 「いえ…ただ詠さんに会いたいなぁと思いまして」 「え?夕飯の時も会っただろ?」 きょとんとする詠を見て華宮は「そうですね」と引きつった笑みを見せた