その瞬間見えた蔭平の右手首の包帯を見て胡蝶は顔を真っ青にした それに気づいた蔭平は目を丸くしてバッと胡蝶の掴んでいる手を払った 「…怪我してましたの蔭平?」 「…」 蔭平は黙って雑誌を置いて店を出て行った 「蔭平!」と胡蝶は慌てて走って追いかけた 「何で黙ってますの?!怪我の事皐月達は知ってますの?!蔭平!」 ピタッと足を止めた蔭平は「怪我じゃない」 「怪我じゃないって…それの何処が怪我じゃないって言いますの?!早く皐月達に言わな「言うな!」 蔭平の叫び声にビクッとした胡蝶