ただ偶然その時は薊だったと言うだけなのかもしれない

代われるなら代わってやりたいと思ったがそんな事を薊に言えばプライドの高いあいつが傷付くだろうと思って言うに言えなかった

そしてあやふやなまま俺たちは剣道会でこうして再開する事になった

中堅試合は俺と薊

「始め!」と言う審判の合図で試合は始まった

薊な躊躇なく何度も技を仕掛けてくる

俺はそれを次々に交わしていた