「すみませんけどこの試合勝たせてもらうッスよ長水先輩!」 ほらね。 俺はやっぱりこいつ昔の俺そのものだなって改めて思った 《長水先輩はどうして剣道をしているんですか?》 そういやこの間凪に聞かれたっけ… 俺?俺はね極道の若頭として仲間を誰よりも守れる強い男になりたかったからだよ… 『若…早く逃げて下さい…』 5歳だった俺は学校帰りに家と対立していたグループに拐われた それを助けに来た側近の《谷口(ヤグチ)》は俺を助けようとして卑怯な罠にかかってボコボコにされた