思い出して白い紙袋を開けて中身を見た蔭平は驚いた 小さな健康祈願のお守りが入っていた お守りには小さく刺繍で《病気平癒》と縫ってあった 【今怪我や病気をされてる方が少しでも治癒されて元気になれますように】 お守りにはそういう意味が込められてあった 蔭平は静かに笑った 「ありがと胡蝶…俺頑張るね」 「ついに来たな…最後の大会」 バスを降りた詠は白木蓮武道館を見上げた