高笠の質問に驚きながらも詠は「すっげぇ楽しいです」 「なら怖がる必要なんかない楽しめば良い」 「楽しむ?」 「あぁ…何処のポジションに居ようが何処のポジションにされようがそのポジションの事だけを考えないでその時間の試合を楽しめば良い…自分が今すごく最高に楽しいって試合をすれば良い」 高笠は立ち上がった 「ポジションや名前なんかに縛られる必要があってどうするんだ?そんなんじゃ楽しめるもんも楽しめずに終わるだけだろ?」 「高笠先輩…」 高笠は近くにあった竹刀を詠に渡した