「おい皆聞いたか?親のだから駄目だってさ…ならもういいや」 「もういいや?」 手を離した相手は冷たい表情で俺に言ったんだ 「金くれないならもうお前いらねぇや…じゃあね薊お坊ちゃん」 グループの皆は口々に「あいつマジ最悪」だの文句を言いながらぞろぞろと帰って行った 「何でいっつもこうなっちまうんだよ?!金持ちだからって何なんだよ?!俺は…俺は…」 どんなに立ち直ろうとしても失敗ばかり 苦しい声や聞いてもらいたい苦痛は全て届かない叫びで終わり 俺は声を殺して頭を抱えた