玄関で立ち話っていうのもなんだから、ひろくんを部屋に入れた。 「悠真の家全然変わってないな。」 ひろくんが家のリビングルームを見渡していった。 「ソファーとか適当に座って。」 きっと朝からさっきまで練習し続けて疲れてるよね? 「全然気を遣わなくていいよ、それより杏ちゃん大丈夫?」 え...? 「あ、あたしは大丈夫だよ、どうして?」 「だって杏ちゃん今まで泣いてただろ?」