こうしている間にも時計はどんどん進んでいくもので…… あたしが教室についてからもう、10分は経っていた。 ガチャガチャ。 外のほうで物音が聞こえた。 先生が来てくれたのかと思い、扉を開けるためにドアノブに手を伸ばした。 え……?扉があかない。 さっきの音って鍵を閉める音だったんだ。 どうしよう……解決策を考えている間にも額から汗が垂れていく。